英語で“drive”と言えば、まず思い浮かぶのは「車を運転する」という意味ですよね。
でも、次のような文章を見かけました。
“All kinds of local businesses and organizations may be running coat drives in your community this fall and winter.”
(多くの企業や団体が、この秋冬にコートドライブを実施しているかもしれません)
「コートドライブ?上着を運転?…どういうこと!?」
実はここでの“drive”にはまったく違う意味があるんです。
🧥 “Drive” = 運動・キャンペーン
実はこの“drive”は、
「目的のために行う募金・寄付活動、キャンペーン」
という意味で使われています。
つまり「coat drive」とは、
「困っている人のためにコートを集める活動(寄付運動)」ということなんです。
🧣「Coat Drive」って実際どんな活動?
「コートドライブ」は、
寒い季節に防寒着を持っていない人たちのためにコートを寄付する活動です。
- 使用済みでもきれいな状態のコートを集める
- 一部の人は新品を購入して寄付
- 集めた衣類はNPOや教会などを通じて、必要としている人へ届けられる
たとえば、“One Warm Coat”という全米の非営利団体によれば、
アメリカでは約11%の人々が基本的生活必需品を買うことができず、
6人に1人の子どもが衣類を十分に持っていない状況にあるそうです。
じゃあ日本はどうなのかしら、と思って調べてみたら、確実な数字かどうかは分かりませんが多くのウェブサイトで、日本の子供の7人に1人が貧困状態だと…
変わらないですね…
🔄 「○○ drive」という表現の仕組み
“drive”の前に集めたいものを付けて使うのが一般的です。たとえば:
- Coat drive(上着の寄付)
- Food drive(食料の寄付)
- Toy drive(おもちゃの寄付)
- Blood drive(献血キャンペーン)
- Pet supplies drive(ペット用品の寄付)
このような表現はアメリカでは日常的によく見かけ、特に感謝祭〜クリスマスのホリデーシーズンに多く実施されています。
🥫 Food Drive(フードドライブ)も人気の活動
特に多く見られるのが「Food Drive(食料寄付運動)」です。
そのスタイルもさまざまで、例えば:
- スーパーマーケットの店頭に設置された寄付箱に、購入した缶詰や乾物を入れる
- 事前に配布された袋に寄付品を入れて、指定日に玄関先に置いておくと、ボランティアが回収してくれる
など、とても手軽に参加できる工夫がされています。
まとめ:アメリカで盛んな“Drive”
- “drive”は「運転」だけじゃない!「寄付活動・キャンペーン」という意味も
- コートドライブやフードドライブなど、寄付の形はさまざま
- 家に眠っている服や缶詰を困っている人のために
色々な状況で生活に苦しむ人が増えている昨今、この「ドライブ」は益々盛んになりそうですね。