SNSや海外ドラマで見かける “Chef’s kiss(シェフのキス)” という表現。
指先にキスをするジェスチャーとともに使われることが多く、
「完璧!」「最高!」といった賞賛の気持ちを込めて使われます。
今回は、“Chef’s kiss” の意味、使い方、由来や類似表現などを、英語学習の視点から分かりやすく解説します。
さて、ファッションの祭典、Met Galaでのケンダル・ジェンナーの装いを、ENEWSがこのように称賛していました。
Kendall Jenner’s Met Gala look is *chefs kiss*
ケンダルのMet Galaでの装いは完璧でした!
ここで使われた表現、“Chef’s Kiss” 「シェフのキス」には「完璧」や「非常に素晴らしい」という意味があり、日常会話でとてもよく使われるカジュアルでユーモアのある褒め言葉です。
料理だけでなく、ファッション、映画、文章など、あらゆる分野に対して使えます。
この表現、実は言葉とジェスチャーの両方で使われる場合があります。
実際に “Chef’s Kiss” と言葉に出すこともあれば、人差し指と親指をくっつけて口元に持っていき、唇でキスの仕草をすると同時に指をパッと広げる動作で表現することもあります。
こんな感じに↓
文字にする際には、文頭の例「*chef’s kiss*」ようにアスタリスクで挟むこともあります。
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【例文】
This pasta? Chef’s kiss!
(このパスタ、完璧すぎる!)
Her outfit today is a total chef’s kiss.
(今日の彼女の服、最高におしゃれ!)
The ending of that movie… chef’s kiss.
(あの映画のラスト、まさに完璧だった)
Her homemade tiramisu? Absolute *chef’s kiss*.
(彼女の手作りのティラミスは本当に最高だよ)
The way he handled that difficult situation was a chef’s kiss.
(彼のあの厳しい状況の対処の仕方は絶妙だったね。)
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SNSでもよく見かけるこのフレーズ、こういうイラストもよく見かけます。

“Chef’s kiss” はもともと、イタリアのシェフが料理の出来に満足して「指先にキス」する仕草が語源ともいわれています。
可愛いですよね。
実はスマホでメッセージを送る際に使う絵文字にも *chef’s kiss* があるの、ご存じでした?
これです↓

キスのジェスチャーの手の部分。
実際のショートメッセージでは次のように使ったりします。
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【例】
Just tried that new bakery you recommended… 🤌
(おススメしてくれたパン屋さんを今試したんだけど…美味しい!)
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“Chef’s kiss” のような「最高!」というニュアンスの英語表現には、他にもいくつかあります
表現 | 意味 | 使用例 |
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Perfection! | 完璧! | That performance was perfection. |
Spot on | 的確! | Your comment was spot on. |
Nailed it | バッチリきまった! | You nailed that presentation. |
Flawless | 欠点なし! | Her speech was flawless. |
このように、“Chef’s kiss” はユーモアやカルチャーが混じった表現なので、ネイティブの自然な反応やテンションを理解する練習にもなります。
ただし、あくまでカジュアルな表現なので、フォーマルな場面やビジネスメールでは避けましょう。
次回、何かを褒める機会があれば、この “Chef’s Kiss”、ぜひ使ってみて下さい!このひとことをえるだけで、あなたの英語もワンランクアップするかも?