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「celebrate」がひっかかる…失踪事件のその後

前回お伝えした、
NBCの人気キャスター、サバンナ・ガスリーさんのお母さん失踪事件。

現在も必死の捜索が続いています。
そんな中、サバンナさんと兄弟が、
犯人に向けて新たなメッセージを発信しました。

内容はとてもシンプル。
「お金を払うので、母を返してほしい」
ただ、それだけでした。

実際に発せられたメッセージがこちら。

“We received your message and we understand. We beg you now to return our mother to us so that we can celebrate with her. This is the only way we will have peace. This is very valuable to us. And we will pay.”

「あなたからのメッセージを受け取り、理解しました。私たちは今、母を無事に返してくれるよう、心からお願いします。そうすれば、母と一緒に祝うことができます。これが私たちに平和をもたらす唯一の道です。母は私たちにとって何よりも大切です。そして、私たちは支払います。」

短く、必死さが伝わる文章です。
でも、私はこのメッセージを聞いたとき、
「あれ?」と違和感を感じた箇所がいくつかあって。

まずは「celebrate」という言葉。

確かにお母さんが無事に戻ってきたら、嬉しくて祝いのように喜び合うでしょう。
しかし、お母さんを返してくれたら、「we can celebrate with her.」
状況的にこの「祝う」という言葉がひっかかりました。

もう一つは、この一文。「This is very valuable to us. 」
これは「母は私たちにとって何よりも大切です。」という意味なのでしょうが、
「This」という表現が何だかひっかかりました。
「She」でも「Our mom」でもなく、「This」。

その後、世間の反応を見てみると、意見が真っ二つに分かれていました。
まだナンシーさんが生存している望みはあるという意見と、
今回はお母さんはもう生存していないことがサバンナたちは分かっているはず、
という意見です。

その理由ですが、やはりまず「celebrate」という言葉。
この表現は、不自然に聞こえる、という声が多かったです。

そこで出てきたのが、
「Celebration of Life」という考え方。

これは近年アメリカで広まっている言葉で、
従来の「funeral(葬儀)」の代わりに使われることが増えています。

亡くなった人の人生を悲しむだけでなく、
「その人が生きた時間を祝福する」
そんな前向きな追悼の集まりを「Celebration of Life」と呼びます。

この文脈から、
「celebrate」は、
生きて再会できた“お祝い”ではなく、
「Celebration of Life」を指しているのではないか、
という見方がありました。

もう一つ議論になったのが、この一文。

“This is very valuable to us.”

「this」という言い方は一部では、
「母親そのもの」ではなく、
「母親の遺体」を指しているのでは、
という見方まで出ています。

もちろん、
「母が戻ってくるという事実」
を指している可能性もあります。

さらに、以前のメッセージでは母親本人に呼びかけていたのに、
今回は一切その語りかけがなかったことも、
憶測を呼んでいるようです。

1週間以上経ってもまだまだ解決の糸口が見えないこの事件。

人の命を人質に取るとは何と残酷な行為なのか。

彼女たちの苦しむ姿を見て、痛感せずにはいられません。

ABOUT ME
CherryBerry
約12年のアメリカ生活の中で触れた、学校では習わないけれど日常よく使われる英語のフレーズや英会話豆知識、雑学、ニュースやトレンドから拾う、ちょっと面白いアメリカの文化や習慣などを思いつくままに綴ります♪