FOMOとは?
FOMO(フォーモ)と言う言葉、聞いたことがありますか?

FOMOとは
Fear of Missing Out
の略です。
直訳すると
「何か大事なことを逃してしまうことへの恐れ」。
もう少し噛み砕くと、
・みんな楽しそうなのに、自分だけ取り残されている気がする
・流行や話題に乗り遅れるのが不安
・自分だけ知らない、参加していないことがある気がして落ち着かない
そんなモヤっとした気持ちを指します。
SNS時代だからこそ感じやすい感情
SNSを見ていると、
友達の旅行写真
誰かのキラキラした日常
イベントやパーティーの投稿
仲睦まじいカップル
絵に描いたように仲のいい家族
が、これでもかというくらい流れてきますよね。
別に今の自分が不幸なわけじゃないのに、
なぜか
「私、何もしてないかも…」
「なんか取り残されてる気がする…」
と、ザワっとする。
その感情こそがFOMOです。
FOMOは、アメリカのSNS文化や若者言葉として広まり、今では年齢問わず幅広い層で使われる表現になっています。
よくあるFOMOの使い方
アメリカでは、FOMOはライトで日常的な言葉です。
深刻な心理用語というより、「あるある」な感情を表すスラング寄り。
実際の会話では、こんな感じで使われます。
・I didn’t want to go, but I went anyway because of FOMO.
行きたくはなかったけど、乗り遅れるのが怖くて結局行った。
・Social media often causes FOMO.
SNSはFOMOを引き起こしやすい。
・Seeing everyone’s vacation photos gave me major FOMO.
みんなの旅行写真を見て、かなりFOMOを感じた。
・I bought it just because everyone else did — total FOMO.
みんなが買ってたから買っただけ。完全にFOMOだわ。
どれも
「分かる……」
ってなりませんか…?
FOMOがもたらす影響
SNSをなんとなく見ていて、
他人の楽しそうな投稿を眺めて
ちょっと羨ましくなって
気づいたら、かなり時間が経っていた
…これ、私は結構あります。
人と比べるつもりなんてなかったのに、
気づけば比べてしまっている。

人間って、誰かとつながっていたいし、居場所が欲しい。
仲間外れになるのはやっぱり怖い生き物なんですよね。
だからFOMOを感じるのは、
弱いからでも、意志が足りないからでもなくて、
ごく自然なことなんだと思うようにしています笑
クリック一つで他人の人生と自分の人生を比べられてしまう環境は、便利な反面、なかなか過酷ですよね。
FOMOに振り回されすぎないために
SNSは
「他人のハイライト」だけが集まる場所。
ということを、常に忘れないように心がけています。
友人が教えてくれたのですが、実生活レベルでは超仲が悪くて、お互いの不満ばかりを言っている夫婦を知っているそうなのですが、その奥様がSNSにあげる写真や投稿は、幸せ満載の家族写真やコメントなんだそう笑
そんなことも心に留めながら、SNSを見て不安になったときは、
「自分は自分、他人は他人」
と考えるようにしています。
FOMO ならぬ JOMO
ちなみに、最近ではFOMOならぬJOMOと言う言葉が出てきているそう。
JOMOは
Joy of Missing Out の略。
あえて人付き合いやSNS、テクノロジーから少し距離を置き、
自分の生活や「今この瞬間」に意識を向けることで得られる、
穏やかで満たされた気持ちのことを指すのだそうです。
FOMOに振り回されて疲れた結果、行き着いた境地と言う感じでしょうか。
FOMO が「外」に振り回される感覚だとしたら、
JOMO は「内」に戻ってくる感覚なのかもしれません。
以上、時代の空気を映し出す、ちょっと面白い略語のご紹介でした。
