急に寒さが増してきたこの時期、やたらと耳にし始める表現があります。
“I’m a bit under the weather.”
直訳すると「天気の下にいる」。
……え、どういうこと?ですよね。
「雨にでも打たれてる?」
「曇り空の下でテンション下がってる?」
いろいろ想像してしまいますが、実はこれ、アメリカでは超・日常的に使われる英語表現なんです。

under the weather の意味
under the weather は
「体調があまり良くない」
「なんとなく具合が悪い」
という意味のイディオム。
風邪のひき始め、寝不足、二日酔い、軽い頭痛など、
「病院に行くほどじゃないけど万全でもない」
そんな微妙な体調のときによく使われます。
例文で感覚をつかもう
I’m feeling a bit under the weather today.
今日はちょっと体調がイマイチなんだ。
She didn’t come to work because she was under the weather.
彼女は体調が優れなくて出勤しなかった。
Sorry I’m quiet — I’m a little under the weather.
静かでごめん、ちょっと調子悪くて。
ポイントは、
重病ではない
でも元気いっぱいでもない
この“間”を表すのが、under the weather です。
なぜ「天気の下」=体調不良?
語源にはいくつか説がありますが、有力なのは航海由来の説。
昔、船乗りが体調を崩すと、甲板の下、つまり天候の影響を受けず、船の低い位置にあるため、揺れも比較的少ない場所へ行かされたとのこと。
そこから
under the weather
=悪天候の影響下
=体調がすぐれない
という意味で使われるようになったと言われています。
冒頭のイラストのように
「雨に打たれてるから体調が悪い」
…という話ではなかったんですね(笑)
でも、このイメージを覚えておくと、記憶に残りやすいですね?

under the weather を覚えておくと、
・体調不良をやわらかく伝えられる
・ネイティブっぽい言い回しになる
・スモールトークで使いやすい
と、便利です。
“I’m sick.”
“I’m not feeling well.”
よりも、少し大人でスマートな印象。
まとめ
under the weather は
「体調が悪いけど、深刻ではない」
そんなニュアンスを一言で表せる便利な英語イディオム。
次に誰かから
“How are you?”
と聞かれて、なんとなく調子が悪い日には、
“I’m a bit under the weather.”
なーんて、さらっと使ってみてください。
