「Spelling Bee(スペリング・ビー)」とは、英単語のつづり(スペリング)を口頭で答えるコンテストのことです。
アメリカの学校では日本の「漢字テスト」のごとく(?)開催され、全国大会は毎年テレビ中継されるほど人気で、子どもたちが単語を正確に覚えて競い合います。
なぜ「bee(蜂)」なのか不思議ですよね。
実は「bee」はここでは「集まり」「競技会」のような意味があり、昔は「quilting bee(キルト縫い大会)」などもあったそうです。
つまり、Spelling Bee=つづりを競う会という意味です。
全国大会ともなるとレベルは相当!大人でもつづれないような難しい単語が出ることも珍しくありません。というより、私には聞いたことのないような単語ばかり笑
そんなスペリング・ビー、ナショナル大会の2025年の勝者が決まったそうです!
インド人のダラス出身Faizan Zaki君!インドの方って頭がいいというイメージが勝手にありますがw
彼、昨年は残念ながら2位だったそうです。
一番最後の優勝をかけた単語が出題される前に、司会者がこう言います。
“Let’s all of us take a deep breath.”
「みんなで深呼吸をしましょう。」
大緊張のFaizan君を含め、司会者も目を閉じて大きく深呼吸をします。
深呼吸を終えて目を開き、Faizan君が一言。
“That did not help at all.”
「それ、全然役に立たなかったよ。」
そこで大爆笑する会場。(なかなかのツワモノ!笑)
そしてついに最後の単語が発表されます。
“eclaircissement”
「いい開きをする、明確にする」
なんじゃ、そりゃ…聞いたこともない単語です…
この最後の単語を見事に綴り、優勝したとたんにステージに倒れこむFaizan君。
念願の優勝です。
毎日5、6時間も知らない単語を覚えるために辞書を読んで(!)この大会に備えたという彼。
すごい努力とグリット。大人も顔負けです。
そういえば、私も知り合いの子供のスペリングビー大会の準備として、スペルのテスト練習に付き合ったことがあります。さすがに小学生で、しかも全国レベルではなかったのでw私でもかろうじてカンニングなしで回答をチェックできました笑
さてこの全国大会、優勝者には$52,500の賞金が与えられるそうです。(子供の大会なのに現金かよw)
Faizan君はその賞金の半分を大学資金のために貯金し(神経外科医になるのが夢だそう)、残りの半分は。。。寄付するそうです。
“Seeing people in poverty, it’s just really unfortunate, I want to help change that.”
貧困に苦しむ人々がいるのは本当に残念なことです。この状況を変える手助けをしたいです。
賢い上に、このモラル感よ。。。
きっと将来大物になることでしょう。
おめでとうFaizan君!!
まとめ:Spelling Beeは、アメリカ文化を知る上で欠かせないイベントのひとつです。
子どもたちが正しい英語を「音で覚え、正確につづる」ことを目指すこの大会は、英語学習にもヒントがいっぱい。
機会があればYouTubeなどで観戦してみるのもおすすめです!