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一年の抱負に「Dry January」!アメリカやイギリスで人気の禁酒チャレンジとは?

「Dry January」と聞いて、何を思い浮かべますか?

「ドライな一月」とは、毎年1月に1か月間お酒を一切飲まないという、禁酒チャレンジのこと。
健康や生活習慣を見直したい人たちの間で、イギリスやアメリカを中心に年々広がりを見せています。

「Dry January」ってどんな意味?

“Dry”は「乾いた」という意味で知られていますが、お酒に関する文脈では「禁酒」や「ノンアルコール」という意味で使われます。

つまり「Dry January」とは、「禁酒の1月」という意味の表現なんです。

英語では、音の響き(韻)をそろえてフレーズを作るのが好まれるため、「ドライ(Dry)」と「ジャニュアリー(January)」の語尾が揃って、耳に残るキャッチーな表現になっています。

なぜ1月に禁酒?

11月の感謝祭から12月のクリスマス、年末年始にかけて、アメリカやイギリスではイベント続き。
家族や友人と食事をする機会が多くなり、自然とお酒の量も増えがちです。

そこで、新年のスタートを健康的に始めようと、「1月は飲まないぞ!」とお酒を控える人が増えているのです。
新年の抱負(New Year’s Resolution)としても人気のあるチャレンジです。

「Dry」の使い方を英語で学ぼう!

「禁酒」の意味で使われる”dry”

例文:

I’ve been staying dry for almost 3 months now.
(もう3か月ほど禁酒してるよ)

アメリカでは、州や郡によってアルコールに関する法律が異なり、アルコール飲料の販売が禁止されている地域を 「ドライ・カウンティ(Dry County)」と呼びます。

例文:

In Arkansas, 34 of 75 counties are dry.
(アーカンソー州では75郡のうち34郡が禁酒地域です)

旅行中に立ち寄った地域がドライ・カウンティだった場合、レストランのメニューにアルコールがない…なんてこともあるかもしれません。

対して、アルコール販売が許可されている地域は「ウェット・カウンティ(Wet County)」と呼ばれます。

こんな風にお酒に関して「ドライ」と言えば、「禁酒」の意味合いと結びつけることも多いのですが、それとは別にお酒の味を表現するのに「ドライ」が使われることがあります。

「ドライ」には味の意味もある?

英語では、お酒の味わいを表現するのにも「dry」が使われます。

特にワインの世界では、「dry」は「甘くない」「辛口の」ワインを指す言葉です。

例文:

If you like dry white wines, look for Chardonnay or Sauvignon Blanc.
(辛口の白ワインが好きなら、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランがおすすめです)

「スパイシー」ではなく、「甘くない=ドライ」と覚えておきましょう。

以上、一年の始まりに抱負を立てる際に人気の、 Dry January についてのご紹介でした。

ちなみに、「Dry January」ならぬ、「Damp January」というものも存在します。

「Damp January」って?

「Dry January」に似た表現で、「Damp January(ダンプ・ジャニュアリー)」という言葉もあります。

「damp」は「湿った」「ちょっと濡れている」という意味で、「1ヵ月完全に禁酒をする自信はないけれど、でもちょっとお酒の量を減らしたいなぁ」という人が挑戦する「お酒の量をいつもより減らす一か月」というゆるやかなチャレンジを指します。

私はこっちだなフフ

まとめ:Dry Januaryで健康的な一年のスタート!

  • 「Dry January」は英語圏で広がる1月限定の禁酒チャレンジ
  • 「dry」は禁酒や辛口の味など、英語で多様に使われる表現
  • 「Damp January」など、自分に合ったスタイルで気軽に参加しよう!

健康的な生活を送りたい人は、ぜひ来年の「Dry January」に挑戦してみてください!

ABOUT ME
CherryBerry
約12年のアメリカ生活の中で触れた、学校では習わないけれど日常よく使われる英語のフレーズや英会話豆知識、雑学、ニュースやトレンドから拾う、ちょっと面白いアメリカの文化や習慣などを思いつくままに綴ります♪